スポーツ/ウェルネス

スポーツ
自転車
ピエモンテ州、特にクーネオ、ビエッラ、アスティ、アレッサンドリアの地方で生まれた自転車競技は、まだ舗装されてない道路を、初期の自転車で、本物の自 転車の先駆者たちが走ったものでした。彼らはイタリアのみでなく、世界の自転車競技の記念となる1ページを記したのです。ピエモンテには自転車競技界で活 躍した偉大な選手たちが多くいました。例えば、“アスティの赤い悪魔”と呼ばれたジョバンニ・ジェルビや、最初の世界チャンピョンとなったコスタンテ・ジ ラルデンゴや、世界中で伝説の人物となったファウスト・コッピなどです。偉大なチャンピオンたちが走ったこのピエモンテの丘陵地帯で、毎年何千人もの自転 車マニアたちが、ジーロ・ディ・イタリア(イタリア1周レース)やツール・ド・フランスを熱狂的に観戦するのです。 このため、ピエモンテ州の自転車事情は世界に広く知られており、ロードバイクでもマウンテンバイクでも、どんなレベルの方でも、どんな環境の場所でも、設 備の整ったバイクホテルやレンタルバイクやガイドなど、様々なサービスやサポートを受けながら、数多くのルートの中から自由に選んでお楽しみいただけま す。もしワインや食材をテーマにするなら、アスティ県の丘陵地帯やランゲ地方のワイン街道やチーズ街道もあります。 自転車の歴史に興味がある方には、ノヴィ・リグレに偉大なるチャンピョンの博物館があり、また、アレッサンドリア県のカステッラーニアには、戦後すぐの時期にジーノ・バルタリの一番のライバルだったファウスト・コッピの家があって、今ではコッピの博物館となっています。
気球
気球を楽しむ人は少ないようですが、実はこのスポーツは子供にぴったりなのです。ピエモンテを上から眺める数多くの気球ツアーが、特にモンドヴィやベー ネ・ヴァジェンナやバローロなどの地域から一年中毎日出ていて、ランゲの丘陵地帯やワイン畑の美しい眺めをお楽しみいただいています。
ウェルネス
ルリシア
緑に囲まれた花壇の真ん中に作られた噴水から生命がほとばしるように湧き出す水が、クネオやモンドヴィからルリシアを訪ねるすべての人々を迎えます。視線 の先には深い緑色をたたえる松の木に覆われた谷の斜面が頂上まで続いています。その地中からは、このペシオ峡谷の生命力の源とも言うべき2つの水源から泉 が湧き出しています。ルリシア温泉センターは、狭い峡谷の間に、まるでフォンテ・サンタ・バルバラ(非常に硬度が低く利尿作用と浄化作用に優れる)とフォ ンテ・ガルバリーノ(医師の処方の下で医療用に使われる)という2つの源泉を護るように建っています。いずれの源泉も、「少ミネラル、放射性、バクテリア フリー」というカテゴリーに分類されるピュアな水です。年間を通して開いているこのセンターは、「美と健康」をスローガンとして、多くの病気の予防と治癒 に効果がある治療、そして美容トリートメントを提供しています。 主要なものには、飲水セラピー、吸入セラピー(微量の放射性物質を含んだ水を霧状にして行う)、水浴セラピー、泥トリートメントなどがあります。センター 設立のきっかけとなったのは、放射線の研究で二度のノーベル賞を受賞したマリー・キュリー夫人が、1940 年、この谷の斑岩採掘場でしばしば発見される鉱石に含まれる放射性物質を調査するため、当地を訪れたことでした。そこからこの源泉の効能を活かしたセラ ピーとトリートメントのためのセンター設立につながったのです。
テルメ・ディ・ガレッシオ
ガレッシオは、リグーリアの海とアルプスの山の中間に位置するという好立地もあって、古くからリゾート地として栄えてきた土地です。サン・ベルナルド高原 にある温泉センター「フォンティ・サン・ベルナルド」は、この地の最も重要な観光資源のひとつ。 この源泉は少量のミネラル分がバランスよく含まれた硬度の低い水であることが特徴で、その利尿作用を活かした飲水セラピーは、尿酸値の低下、腎臓疾患、肝臓疾患に効果があるとされています。
テルメ・ディ・アリアーノ
アリアーノ村は、ランゲとモンフェラートという2つの丘陵の接点にあり、ピエモンテ州で最も魅力的な都市のひとつであるアスティから数km のところに位置しています。 現代的で設備が整ったセンターは幅広いセラピーを提供しており、隣接して温泉水を使ったプールも併設されています。アリアーノの源泉は、イタリアの水の中 で最も豊かで養分に富んだもののひとつで、体組織の浄化には理想的とされています。慢性気管支炎、鼻炎などの呼吸器疾患治療のための吸入セラピーに効果が あるほか、飲用することで消化器官や胆管の炎症、肝臓、便秘、腸炎などに効果があるとされます。飲用や吸入だけでなく、鼻からの点滴、耳への注入など様々 な療法が可能です。さらにセンターでは、聴力検査、内視鏡検査などの設備も整っています。
テルメ・ディ・アクイ
アクイの温泉都市としての歴史は古代にまで遡ります。ボルミダ峡谷の出口、モンフェラート丘陵の始まりに位置するこの地は、ローマ時代前期からすでにその 源泉によって「アクアエ・スタティエラエ」として知られていました。この都市のシンボルともなっている大理石の噴水から湧き出す高温の源泉「ラ・ボレン テ」は、摂氏75 度にも達します。この源泉の成分と泥が、呼吸器、関節などのリハビリ治療として行われるセラピーの主役です。吸入、アクアエクササイズを始めとするすべて のセラピーは、呼吸器、リウマチ、関節の障害に役立っています。もちろん、美容のためのエステティックセラピーも充実しています。